七宝焼と硝子

七宝焼

金・銀・銅といった金属の上に、

ガラス質の釉薬をほどこし、

高温で焼き付けて彩る、日本の伝統工芸です。
 

焼成によって生まれる艶やかな発色や、

光を含んだような透明感は、

他に代えがたい美しさを持ちます。

 

「七宝」という名は、仏教に伝わる七つの宝──
金(きん)

銀(ぎん)

瑠璃(るり/ラピスラズリ)

玻璃(はり/クリスタル)

シャコ貝珊瑚(さんご)

瑪瑙(めのう)

──に由来します。

「それらの宝と並ぶほどの美しさを宿すもの」

として、「七宝焼」と名付けられました。

 

ひとつひとつの工程は手仕事で行われ、

火の加減や釉薬の流れによって、

二つとない表情が生まれます。

硝子

秘鑰で用いている硝子の欠片たちは、

時間をかけて、少しずつ形づくられていきます。

 

まるみやゆらぎ、歪みもまた、唯一無二。

同じもののない輪郭を宿しています。

 

内包物や気泡を抱いた欠片たちは、

光にふれるたび、それぞれのきらめきを返してくれます。

 

調整を幾度も重ね、素材や気候と向き合いながら、

想いを込めて、ひとつひとつ丁寧に仕立てています。